私の師匠
小児科の依頼が来たけど受けていい?上司に言われ快諾しました。
生まれて3か月、とってもちいさな赤ちゃん。若いお母さんも人当たりがよく明るく育児も手慣れた様子。でも赤ちゃんは先天的に原因があり気管軟化症で気管切開と口から持続吸引、経鼻経管栄養で股関節脱臼、内反症もあり補正ベルトで体を固定していました。いわば重症心身障害児と呼ばれるお子さんでした。
でもお母さんはまったく違和感なく愛情を赤ちゃんに注ぎ、気切部からの吸引や注入、医療行為も手慣れたものでしたが私には違和感の連続でした。気管切開=酸素モニターの病院の常識をくつがえし、酸素モニターはつけておらず夜間は持続吸引すら外してしまう。経管栄養は飲み込むことが上手にできないことを意味し、そのため唾液を誤嚥しないため持続吸引を使用するのですが、夜間は唾液が減り、万が一唾液が溜まってきても「あ、寝てても気づくんで(笑)」の一言で持続吸引は止めてしまうというのです。
愛情たっぷりに赤ちゃんに接し訪問看護の助けなんてまるでいらない様子。それどころか、私はその若いお母さんからたくさんのことを学ばせていただきました。どれほど赤ちゃんが愛おしく大切な存在か、その気持ちに応えるように赤ちゃんも少しづつそして確実に成長をしていきました。
数字に頼らず目で見て感覚で感じる。いつもみているからこそ、気持ちを察していくことで気が付く変化がある。
母から向けられる感情や言葉や愛情が、確かな情緒の成長をはぐくんでいきました。この若いお母さんとの出会いは私の在宅看護の意味をさらに深め、彼女は今でも私の大切な師匠です。
生まれて3か月、とってもちいさな赤ちゃん。若いお母さんも人当たりがよく明るく育児も手慣れた様子。でも赤ちゃんは先天的に原因があり気管軟化症で気管切開と口から持続吸引、経鼻経管栄養で股関節脱臼、内反症もあり補正ベルトで体を固定していました。いわば重症心身障害児と呼ばれるお子さんでした。
でもお母さんはまったく違和感なく愛情を赤ちゃんに注ぎ、気切部からの吸引や注入、医療行為も手慣れたものでしたが私には違和感の連続でした。気管切開=酸素モニターの病院の常識をくつがえし、酸素モニターはつけておらず夜間は持続吸引すら外してしまう。経管栄養は飲み込むことが上手にできないことを意味し、そのため唾液を誤嚥しないため持続吸引を使用するのですが、夜間は唾液が減り、万が一唾液が溜まってきても「あ、寝てても気づくんで(笑)」の一言で持続吸引は止めてしまうというのです。
愛情たっぷりに赤ちゃんに接し訪問看護の助けなんてまるでいらない様子。それどころか、私はその若いお母さんからたくさんのことを学ばせていただきました。どれほど赤ちゃんが愛おしく大切な存在か、その気持ちに応えるように赤ちゃんも少しづつそして確実に成長をしていきました。
数字に頼らず目で見て感覚で感じる。いつもみているからこそ、気持ちを察していくことで気が付く変化がある。
母から向けられる感情や言葉や愛情が、確かな情緒の成長をはぐくんでいきました。この若いお母さんとの出会いは私の在宅看護の意味をさらに深め、彼女は今でも私の大切な師匠です。